予兆

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目が覚め

新聞をとりに玄関のドアを開けると

今まで見たどの青よりも青くて

空は異常な青さをしていた

 

自分という有機物とあまりにも神聖で清浄で無機質な空が私に物質的なとらえがたい距離を生んだ

地平線に向かうグラデーションは孤独を感じさせ

東の空は私に好奇心とカメラを用意させた

 

空の変遷を記録したい

しかし、それは無駄だった

やがてカメラは壊れてしまった

空の動きを記録しようという人間的好奇心は無意味なのだ

 

そこで私はある大胆な推論を思いついた

驚くべきことに時間は関与していないという推論である

 

だが今ではこの打ち立てた推論も全く意味をなさないを思い、再びいつも通りの朝に戻るのだった